学生の話を聞いていてよく思うんだけど、なんかこう、上手く話せること、上手くチームの話し合いで意見が言えることが、「コミュニケーション上手」みたいな誤解があるよね。だからグループワークしていると「司会して上手く回せる人」がコミュ力高いって思っている。
それで「企業はコミュニケーション力を求めるから、グループディスカッションでは司会したほうがいいですか?」とか言う(司会でコケると目立つよ・笑)。
あ、そういえば、昔、市役所に転職した時の二次試験がグループディスカッションで、8人いたんだけど私以外全員年下男子で(見かけでわかるw)、中の誰かにいきなり「司会お願いします」って振られたんだよな(司会=失敗すると不利、って思って振ってきたんだろうね。わたし上手いんで残念でした・笑)。
コミュニケーションが上手いって、問いへ答えをスムーズに返すこと、ではないよ。でも、コミュニケーションが片づけ仕事(しかも暴投)になってる人、結構多いと思う。
そう思っている人は、あわてなくていいのに、言われたらなんか言わなくちゃ!ってあわてる。で、いい答えを頭の中から探そうとして、「いい答え」がなくて、ぐるぐるする。とにかく渡されたボールを戻さなくちゃ、という感じ(暴投)になる。
するとまた、問いからズレた答えを返してしまい、そこにまた相手からさらに問いが来て、パニックになる。その結果、
・・・わたし、話が下手なんです
じゃないから(笑)。
出来ていないのは、「ちゃんと問いを理解する」とか、「問いの場にわかるまで留まる」ことだと思う。
もし、「わからない?なにそれ?」っていう問いが飛んできたら、
「その●●って、どういう意味ですか」
「その●●は、~~~についてのお話でしょうか」
とかね、落ち着いて聞けばいい。そこがまさにコミュニケーションだもの。でも、それすら出てこないなら
「なんだろう。なんにも浮かばないよ~。たとえば何かなあ?」とか言ってみるのもありよね。
相手の問いに対して行ったり来たりしながら、自分のごちゃごちゃも話しながら、だんだんにすり合わせていくことが出来れば十分だと思うな。そういう姿勢がないまま、ただテニスの球を打ち返すみたいにポンポンと言葉を操っていても、相手には届かないって思うよ。(ほんと心に一切響かない言葉を次々繰り出してくる上司とか、調子いいことだけ言ってイケてると思っている部下とか、本人だけ満足してたりするのあるよね・笑)
巧言令色鮮し仁、ってやつか。あ、一言でよかった(笑)