今週は、ある会社の管理職の方たちの個人面談をコツコツとオンラインで。
1年以上のお付き合いで、ここまでの変化を伺いながら観察しながら、話を聞いている。
それぞれにいろんなお考えがあり、変化があり、なかには見てわかるほど表情が変わった人もいて、どのくらい力になれたかはわからないけれど、人のポジティブな変化は見ていて嬉しい。
段階を上がって、もっと難しい課題に向き合っている人もいて、それは「これまでのやり方」では解けない問題だったりする。こっちも必死で関わる。
そういうタイミングで力になれるのは、この上もなく嬉しい。
個人の方のキャリア相談も楽しいけれど、組織内の支援はまたやりがいがあるよね。
昨今、どこの組織も「人が足りない」という話で、さらに、リーダーやマネージャーの仕事の「プレイヤー」割合が増えている。そうなるとマネジメントが後回しになり、部下が育たず、またマネージャーの仕事が重くなる。そんな悪循環で、部下の育成や数字の責任や、あれこれを抱え込み行き詰まるマネージャーが、いろんな場所にたくさんいる。いろんなことが、マネージャーのところに吹きだまっているよう。
キャリアコンサルタントは国家資格となり、人を育てる立場の人の支援もその期待される役割に盛り込まれている。そういう意識で動いているキャリコンがどのくらいいるかはわからないが、わたしはその役割をもっと引き受けたいと、強く思っている。
なんだかんだ言って、組織の要はマネージャーで、今のように上司がプレイヤーとマネージャーの役割を抱え込み、事実上、マネジメントが機能しずらくなっている状況は、ほんとに誰も得しない。
どこかの誰かになにもかも押し付けたら解決するならいいけど、そうはならない。
ハラスメントがあちこちで問題になっていて、実際に問題のある上司がいるのも事実だけれども、実際にはその上司も苦しい状況にある。じゃあ経営者が全部悪いのか?とそちらに押し付けて「自分は何も悪くない」と言っているのは自由だが、現実には「解決策は空から降っては来ない」。もちろん経営者の影響が一番大きいけれど、経営者だって一人では解決できないことは多い。
全員が首をすくめて手足をひっこめた亀のようになって、誰かが解決すべきだと言っている間に、組織ごと沈んでしまうよね。
じゃあ、それを見ている「あなた」は何を為すのだ?
わたしは、対岸の火事を眺める野次馬でいる趣味はないので、働く人たち(含む経営者さん)が心折れちゃう前にもっと関わりたい。
特に、相談や愚痴が言いにくい立場の人の、安心できるサポーターとしてもっと動いていきたい。そのためにも、もっと力をつけねば、と思う。