いろいろな職場でご相談を受ける時に、一番多い誤解が
「女性には、ずいぶん気を使っているのに、なぜもっとやる気を出してくれないのでしょう」と
「正直、女性部下は気を遣わなくてはならないのでいやがる部門長がいるんです」の2種類。
これはどんな誤解があるかというと
1、女性はケアすべき存在
2、女性は男性部下と違う の2点
いや、もちろん、男女の生理的機能が同じわけではありませんし
じゃあ、出張でも男性上司と同じ部屋でいいんだろう、と言っているわけではありません。
なぜそう思うのか。
いくつかの職場を見て、そして自分自身も体験してきて
「今こうしてやりがい持って働いている女性が、どんなきっかけでそうなったのか」を見てきて
その「誤解」によって女性たちが
「じゃあ、そんなに頑張らなくていいんだな」であったり、
「わたしはハンディのある人材だから、迷惑かけているんだな」と思ってしまっているからです。
逆にいい仕事をしている女性や、管理職となって活躍している女性も、最初からそうであったのではなく
男性と同じように「任されて」「叱られて」「フィードバックを受けて」
上司やお客様に叱咤激励されて育ってきているのです。
ケアが必要なのは、ライフイベントのとき。
でもそれは、出産育児に限らず、男女問わず「体調が悪い」「家族に病人がいる」など、すべての従業員にとって必要なこと。それが一生涯続くわけでもなければ、そのことが「期待されなくていい」ということとイコールではありません。
女性社員だから、ではなく、女性社員だからこそ、もっと能力に期待し機会を与え、スピード感を持って育ててください。
うっかり「優しくしてしまう」男性上司には要注意です(笑)
写真に写る四冊を読んでいただくと、もっとくわしくおわかりいただけると思います。
そのあたりの導入の機微は、ぜひ、ご相談ください。