人も、組織も、魔法のように変わることはない
結論からいいますが
1日の研修、1回のセミナーでは何も変わりません。
魔法の粉ふりかけたら、あら不思議、カボチャが馬車に~
・・・なりません。

以前、「みんなの学校」という教育ドキュメンタリー映画の主役である木村先生のお話を伺いました。
子どもたちと向き合って、いろいろ問題行動のある子どもとひざ付き合わて話して
「もうしない」って約束したその子が、数日後にまたその行動をしたシーンがあって、
それについての
「頭にこないですか?」「嘘ついたことを許しますか?」という質問に対して
先生はこう言いました

「嘘つこうとしてるんじゃないです。その時は本当にその約束真剣にしてるんです。」

そうだそうだ、それだ。そう思いました。

一度決めたから、約束したから、叱ったから、わかったっていったから・・・
それで翌日からガラリと変われないですよね。大人も同じ。

でもそのことそのものを
「全部ウソじゃん」「あなたって信用できない」「もう頼まない」と言ったらどうなるかといえば、
その相手は(子どもに限らず)もう「あきらめられた存在」に落ち着くことになる。
それじゃ、変われる人も変わることはできません。

時々実施しているマネジメントセミナーでは「基本的な知識」を知り、体感してもらいます。
「それはわかる」「でもできない」となるのはいつものことです。
企業に研修の事前の打ち合わせでもよく出るのはそういうこと。

「変わらないんです」
「やらないんです」
「動かないんです」

どうすればいいですか?
と言われても、言うことは同じです。

その人を見て、適切に任せて、動機づけして、意味を伝えてフィードバックする

動かないのは相手が悪い、相手が能力が低い、ムリなんだ、余裕がないのだ
と思っている人自身が「相手を育てる能力がない」のです。
「育てきるのだ」という覚悟がないのです。
(育てる余裕のある組織なんて、日本中どこにもありませんし)

「みんなの学校」をご覧になった方はわかると思いますが
あの映画の中では、すーっと上手くいくことはないですよね。
そしてやっていることは、きっとどこの学校でも少しはやっていること
(そんな目新しいアプローチ=魔法、じゃないですよ)
でも、みんなでとことんやっている。うまくいかなくても、相手を信じていろいろとやり続ける。

企業や組織の人が育たないとしたら、その社風ははたして何年がかりで構築されているのか
10年?20年?それを簡単に「ガラリ」と替えようとしたら、人を変えるしかありません。
・・・って現実的じゃないですよね(笑)

だったら、気が付いたその日から、基本をまずやろうとすること
7つの習慣でいうところの「第2領域」に時間を割くこと、なのだと思います。

できない、と言われている従業員がダメなのか?
その人に正しくマネジメントできない上司がダメなのか?
どっちもなんです。
でも危機感があって困っているのは上司の側だとしたら
上司がまず、「出来ていなかった自分」を認めて、やれるまでやるんですよね、時間かけて。
(部下の側からでもいいんですよ、もちろん。やり方はちょっと変わるけど)

こういったことは人が集まる場所の永遠の課題なので、昔からたくさんの研究がされて、
高い研修が多く売られているのだとは思いますが
実際には「ていねいにやり続ける」「相手を見て根気よく対応を変えていく」という方法を「続けるための仕組み」をいかに構築できるか、であろうと思うのです。
そのための基礎はぜひ、学んでください。
その機会をご提供したいと思います。